蝶の中でもっとも美しい種類の1つがアゲハ蝶ですね。黒と黄色のコントラストがとても美しく目を引きます。
そんなアゲハ蝶、自分で幼虫から育てて自分で蝶になるまで育ててみたいと思いませんか?
今回は「大事に育てて羽化させたい!アゲハ蝶の育て方」についてまとめてみました。
目次一覧
幼虫の飼育に必要な道具って?
幼虫の飼育に必要な道具は?
アゲハ蝶の飼育に必要な道具は以下の通りです。
・プラスチックの飼育ケース…できれば20cm×20cm×20cm以上の大き目のものがベターです。
・餌となる葉っぱ…アゲハ蝶の種類によって食べる葉っぱが変わります。
・葉っぱを置くケース…フィルムケースや小さなプラスチック容器に穴を開け、そこに葉っぱをさします。
コップや瓶に枝をさす方法もありますが、幼虫が水の中に落ちないよう、ガーゼやラップなどでガードするようにしましょう。
気をつけることは?
アゲハ蝶は温度や湿度の管理をする必要がなく、とても育てやすい昆虫ですが、飼育ケースは清潔にしておく必要があります。
飼育ケースに大量の糞をされると思いますが、なるべく毎日掃除をして綺麗な状態を保ってあげるようにしましょう。糞をそのまま放置していると、カビが生えたり雑菌が繁殖したりしてしまい、不衛生な環境になってしまいます。
アゲハ蝶の幼虫の餌は?
アゲハ蝶の種類と餌
アゲハ蝶には主にナミアゲハ、キアゲハの2種類がいます。ナミアゲハの幼虫はミカン、キンカン、レモン、柚子、サンショウなどミカン科の葉っぱしか食べません。一方でキアゲハの幼虫はセリ、ニンジン、パセリ、アシタバなどセリ科の葉っぱを食べます。
意外にも?
蝶と言えばキャベツやブロッコリーなどの葉が好物だと思いがちですが、アゲハ蝶の幼虫はそれらを食べることはしません。蝶の幼虫は食べることのできる葉っぱが限られているためです。
どれだけあげればいいの?
アゲハ蝶の幼虫はたくさんの葉っぱを必要とします。特に4齢〜5齢になるとその食欲はびっくりするほどとても旺盛なので、エサを切らさないように気をつけてあげなくてはなりません。しっかりとした固い葉っぱよりも、若くて柔らかい葉っぱを好みます。
幼虫はどのくらいの期間で羽化するの?
卵から4齢幼虫まで
アゲハ蝶は卵から成虫になるまで、1〜2か月ほどかかります。
ナミアゲハは直径1mmくらいの卵を葉っぱの裏側に産み付けます。葉っぱの表に産み付けることもありますが、殆どは裏側に産みます。
卵から孵った後、1〜4齢の幼虫は鳥などに食べられないよう、鳥の糞に似た形をしています。脱皮するごとに大きくなり、脱皮する前は食欲がなくなって動かなくなります。
脱皮前の4齢幼虫は緑っぽい色になります。5齢幼虫になると完全に緑色になり、食欲も旺盛で糞もたくさんします。青虫になってから5〜6日くらいでサナギになる準備を始めます。
サナギ〜成虫へ
サナギになる前、幼虫はお腹にある不要なものを全て下痢便として出します。お腹が空っぽになったらサナギになる準備が完了というサインです。
サナギになる場所を見つけたら糸を張って前蛹になります。24時間でサナギに変わります。
サナギになってからおよそ8〜15日前後経ったら羽化して綺麗な成虫になります。羽化は早朝に始まり、サナギが透き通るので中を確認することができます。
その他の虫の扱い方についてはこちら → 捕まえたら大事に飼育したい!虫の飼い方:カブトムシ編
まとめ
アゲハ蝶の育て方についてまとめてみました。
自分の手で卵から育てた幼虫が、サナギになって羽化するというのはとてもワクワクしますね。しかも羽化の瞬間を見るのは感動ものです。
サナギが羽化する頃になったら、頑張って早起きをして、決定的な瞬間を見逃さないようにしましょう。