捕まえたら大事に飼育したい!虫の飼い方:クワガタ編

クワガタと虫かご

フォルムのカッコいいクワガタ、できれば長く飼育し続けてみたいものですね。クワガタは種類によっては越冬できるため、長く飼育を楽しむことができる昆虫でもあります。

今回は「捕まえたら大事に飼育したい!虫の飼い方・クワガタ編」としてまとめてみました。

クワガタの寿命ってどのくらい?

クワガタの寿命って?

クワガタの寿命はその種類によっても変わり、越冬するかどうかによっても変わってきます。

越冬しないクワガタ、ミヤマクワガタやノコギリクワガタの成虫になってからの寿命は、長くても一年弱ほどです。

越冬するクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタ、オオクワガタの成虫になってからの寿命は2〜3年と言われています。

この中でも特に長生きなのがオオクワガタで、7年生きた例もあるそうです。

クワガタの一生

雌が産卵してから孵化するまでの期間は約1か月です。その後2回の脱皮を経て幼虫になっていきます。

幼虫でいる期間は約1〜3年ほどで、その後春から夏の間に蛹室を作り、約1か月かけて蛹になります。蛹になってから羽化するまでに1か月ほどかかります。

成虫になるとクワガタは子孫を残すために交尾産卵を繰り返します。一般的に、雄は交尾を終えると寿命を迎えるため、一般に雌の方が長生きする傾向があります。

クワガタの飼育に必要な道具って?

クワガタの住処を用意しよう

まずはクワガタの住処を用意します。

飼育ケース一つにつき、雄雌の1ペアで飼育するようにしましょう。それ以上になると、オス同士が雌や餌をめぐってケンカをしてしまい、弱ってしまったり最悪の場合死んでしまったりすることがあります。

飼育用のマットを深さ5cmくらいに敷きます。園芸用の土でも構いませんが、農薬が含まれている場合もあるので、避けた方が無難です。霧吹きなどで土を湿らせるようにしましょう。

越冬させる場合には、少し厚めにマットを敷き、温度変化の少ない暗い場所に置いてあげましょう。

他に必要なものは?

樹皮や木片を入れておくと、転倒防止になります。また転んだときの足掛かりにもなります。

捕まるものがなくて起き上がれないと、ジタバタしてしまって寿命を縮める原因にもなってしまいますので、長生きさせるためにも重要です。

またケースと蓋の間にディフェンスシートを挟むようにすると、コバエの侵入を防いでくれ、さらに保湿をすることもできます。

クワガタの餌は?

何をあげたらいい?

カブトムシ同様、クワガタも栄養価の高いクワガタ専用のゼリーをあげるとよいでしょう。ゼリーであれば腐りにくいので衛生的にも優れています。

体の大きさにもよりますが、一般的にクワガタはカブトムシよりも餌が若干少なくてすみます。

ただし産卵前のメスはタンパク質を多分に取る必要があるため、幼虫やサナギ、時には雄の成虫も食べてしまうことがあります。雌が産卵する場合には、高たんぱくのゼリーを与えるとよいでしょう。

また越冬するクワガタの場合、夏と冬では食べる量が変わります。冬は夏の半分以下の量しか食べないので、様子を見て餌を与えるようにしましょう。

避けた方がよい餌とは?

カブトムシ同様、スイカやメロンなどは水分量が多く、クワガタのおしっこの回数が増えたり、下痢をしてしまったりするため、ケース内の衛生環境が悪くなってしまいます。

果物を与えたいという場合はバナナやリンゴなどの水分量の少ない果物を選ぶようにし、腐る前にこまめに取り替えるようにしましょう。

その他の虫の扱い方についてはこちら → 大事に育てて羽化させたい!アゲハ蝶の育て方

まとめ

クワガタの飼い方についてまとめてみました。

せっかく捕まえたのであれば、大事に育てていきたいものです。雌が産卵してくれたらさらに飼育する楽しみが増えますね!是非参考にして長生きさせてみましょう!